テリー・フォックス

カナダ人なら誰もがヒーローとする人物がいる。
彼の名前はテリー・フォックス。
俳優とか、資産を築き上げた人だとか、そういうんじゃない。

1958年ウィニペグに生まれたテリーは、1966年に家族とともにバンクーバー近郊の街に引っ越してきた。
その11年後、1977年に骨肉種で右ひざから下を切断することとなる。
2年がたち、テリーはがんで苦しむ患者のために、募金活動を行うことを決める。
それは、義足となった右足を使い、カナダの東から西を横断し、行程で出逢うだろうカナダ人1人1人から1ドルを集める、というマラソン計画だった。
1980年4月12日にニューファンドランドを出発し、同年の9月10日にバンクーバー島の西海岸に到着するというもの。
8月12日までに、彼はすでに11.4億円もの寄付金を集めていた。
ちょうどその頃から、彼の体調に変化が起こった。
朝起きても、疲れがとれていない。
時には、同行した車の中に1人にさせてくれと、彼の姿を追っていたテレビクルーたちに言うこともあった。
彼は泣いていた。
風邪をひいたようだと、テリーはクルーに伝えた。
数日が経ち、せきが出始める。
同時に、胸とのどに鋭い痛みを覚えるようになった。
それでもテリーは走った。
沿道で彼を応援してくれる人がいるから。
ついに、走れなくなり、病院へ行ったのは、オンタリオ州のサンダーベイ。
そこで検査の結果、がんが肺に転移していたことを伝えられた。
5376kmを走り終えたところで、彼はTVのレポーターたちに自分の口で伝えた。
「マラソンをここでやめなければならない。
がんが肺に転移してるんだ」
1981年6月28日。
ちょうど23歳の誕生日を迎える1ヶ月前に、彼はこの世を去った。
結局2.4億の人口に対して、24.17億円が集まった。



ちょっと前、彼の功績を記念した1ドル硬貨が発行されたくらいに、各テレビ局で彼の特集をやっていた。
そのときまであまり知らなかったのだが、この話を聞いて、何度も涙した。
特に、彼がテレビのレポーター達に対して、カメラの前で肺がんのことを伝える場面。
途中でのどをつまらせながら、自分でも受け入れがたかっただろう真実を伝えるテリー。
今世界の60カ国以上で彼の名の下にマラソン大会が行われているという。
もしカナダに来ることがあって、彼の絵が刻まれた1ドル硬貨を手にしたら、ずっと持っててください。きっとあなたにも勇気を与えてくれると思うから。
・・・使うんだったら私にちょうだい。まだもってないので。笑。
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by pixonthebeach | 2005-05-21 04:50 | life....


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